クレンジング初心者さん必見

「クレンジングって何?」
「クレンジングと洗顔は何が違うの?」

この記事では、こうしたクレンジングに関する様々な疑問について、コスメコンシェルジュの青木が一から解説していきます。

青木青木

はじめまして、コスメコンシェルジュの青木です。今までクレンジングを使ったことがない方でもクレンジングについて分かるように、ゆっくり解説していきますね。

専門家の方に記事を監修して頂きました
某化粧品メーカー勤務・Sさん
某化粧品メーカー勤務・Sさん
化粧品業界に入って37年のスキンケアのプロ。
大手メーカーで石鹸製造に携わったのち、企画~開発~製造まで手掛ける化粧品OEMの世界に入り30年以上。
これまでに数多くのスキンケア・コスメ商品の開発に関わる。
化粧品の成分分析に詳しく、日頃から近所のドラッグストアで化粧品の成分表を見るのが趣味。

クレンジングとは

クレンジングとは

「クレンジング」は、基本的に「メイク落とし」と同じ意味で、洗顔やスキンケアの前に行うことでメイクや皮脂などの汚れを落としてくれます。メイクや皮脂などの油性の汚れはクレンジング以外では落とすことができないため、基本的に毎日使うことがおすすめです。

クレンジングと洗顔の違いは?


クレンジングと洗顔は、どちらも肌に付いた汚れを落としてくれるものですが、落とせる汚れの種類に大きな違いがあります。
肌に付く汚れには、”油性”と”水性”の大きく2種類があり、

  • クレンジングは、主に“油性”の汚れ(メイクなどの脂汚れや毛穴の詰まり・黒ずみなど)
  • 洗顔料は、主に“水性”の汚れ(余分に分泌された皮脂や汗、顔についたホコリなど)

を落としてくれる役割があります。

このようにクレンジングと洗顔では落とせる汚れに大きな違いがあるので、どちらか一方しか行わないと肌に汚れが残ってしまうことにつながります。
そのため、スキンケアにおいては基本的にクレンジングと洗顔どちらもすることが大切になってきます。

ダブル洗顔とは

ダブル洗顔とは

ダブル洗顔とは、クレンジングでメイクを落とした後に、さらに洗顔料で顔を洗うことを言います。ここからは、ダブル洗顔をおすすめできる人や、ダブル洗顔不要のクレンジングについて解説していきます。

青木青木

最近は、クレンジングと洗顔を1本で済ませられるアイテムも登場しており、こうした商品は「ダブル洗顔不要」や「メイク落としもできる」などの表記で書かれていることが多いです。

ダブル洗顔はいる?いらない?

上でも書いたように、クレンジングと洗顔では落とせる汚れが違うので、基本的にダブル洗顔は行うものです。
ただ、ダブル洗顔には「メイクや皮脂の汚れをしっかり落とせる」といったメリットがありますが、「肌への摩擦が増えて肌の負担となる」「肌がつっぱる原因となる」といったようにデメリットもあるんです。このように、ダブル洗顔には、メリット・デメリットのどちらもあるため、自分のメイクや肌質などに合わせて選ぶのが大切です。

ダブル洗顔をおすすめできる人とできない人は次のようになります。

ダブル洗顔がおすすめな人
・普段のメイクが濃いめの方
・肌の油分が多い方

ダブル洗顔をおすすめできない人
・普段のメイクが薄めの方
・乾燥肌や敏感肌の方

「ダブル洗顔不要」のクレンジングをおすすめできる人は?

「ダブル洗顔不要」ということは、クレンジングと洗顔を1回で済ませることができるということ。そのため、肌への摩擦を減らせるだけでなく、時短アイテムとしても活躍してくれます。「肌への刺激を減らしたい乾燥肌さんや敏感肌さん」「なるべく早くスキンケアを済ませたい人」にはダブル洗顔不要のクレンジングがおすすめです。

メイクをしていない日のクレンジングは?

メイクをしていない日のクレンジング

基本的にクレンジングは、メイクを落とすために使っている人が多いですが、クレンジングは皮脂をはじめとするメイク以外の油性の汚れも落としてくれます。
大気に含まれる排気ガスや日焼け止めなどにも油性の汚れは含まれているので、クレンジングはメイクをしていない日でも使うようにするのがおすすめです。

青木青木

ただ、シートクレンジングやオイルクレンジングは肌への刺激が強いので、ナチュラルメイクの日などは使わないようにするのが大切です。

クレンジングの種類とおすすめアイテム

クレンジングには大きく7種類のタイプがあり、メイク落ちの強さ(=洗浄力)や肌への刺激などがそれぞれ違っています。ここからは、7種類それぞれの特徴と編集部おすすめアイテムを紹介していきます。

1.ミルククレンジング
2.クリームクレンジング
3.バームクレンジング
4.ジェルクレンジング
5.リキッドクレンジング
6.オイルクレンジング
7.シートクレンジング

1.ミルククレンジング

ミルククレンジングは、水分が多く、滑らかなテクスチャーが特徴です。洗浄力は比較的弱いですが、その分肌への刺激も少ないので、乾燥肌の方やナチュラルメイクの方などにおすすめのクレンジングです。

美容成分90%配合!保湿しながらすっきりとした洗い上がりに。

  • 保湿成分の「ヒアルロン酸Na」や「ベタイン」をはじめとする美容成分を90%も配合したクレンジング。

  • メイク汚れに素早くなじむ独自技術【アクアカプセル処方】を採用し、落ちにくいメイクもするんと優しく落としてくれる。

  • すっきりと洗い上がりで、後残り感が少ないのも特徴のひとつ。シトラスベースの天然精油の香りも心地よいと人気。
ParaDoのクレンジング
W洗顔 不要
まつエク対応
その他のポイント お風呂で使える、着色料フリー、エタノール(アルコール)フリー

とにかく低刺激。コスパの良さも魅力的な肌に優しい1本

  • アレルギーを引き起こす可能性のある防腐剤・品質安定剤・鉱物油・エタノール(アルコール)などが全てカットされた、肌に優しいクレンジング。

  • 肌触りの良いなめらかなテクスチャーと600円台というコスパの良さから、使い続けやすいと愛用者も多い。

  • 「とにかく刺激が少ないクレンジングを探している」といった方には、ぜひおすすめしたい1本。
カウブランドのクレンジング
W洗顔 不要
まつエク対応
その他のポイント 皮ふアレルギーテスト済み、着色料フリー、エタノール(アルコール)フリー

2.クリームクレンジング

クリームクレンジングは、適度な油分と水分を含み、こっくりとしたテクスチャーが特徴です。肌への刺激となる界面活性剤も比較的少ないので、肌に優しいクレンジングの代表格になります。

独特の香りに惹かれる!濃いメイクもしっかり落とせるリッチクリーム

  • 様々な肌タイプで使える重すぎないリッチなクリームで、濃いメイクも簡単に落としてくれるゲランのクリームクレンジング。

  • ムスクとジャスミンのようなゲラン独特の香りも特徴で、香りが好きで愛用している人も多いアイテム。

  • 値段は少し高く感じられるが、容量も大きく長く使えるのでコスパもそこそこ良いアイテム。
GUERLAINのクレンジング
W洗顔 不要
まつエク対応 ×
その他のポイント ティッシュオフも可能

敏感肌さんに!長年の敏感肌研究によって開発された低刺激性が魅力

  • 敏感肌を研究し続けるミノンアミノモイストが開発した、敏感肌・乾燥肌のための低刺激なクレンジング。

  • 肌のバリア機能をサポートする保潤アミノ酸が9種類配合され、保湿力もばっちり。毛穴汚れとも相性が良いアイテム。

  • すすぎ落としも簡単にできるので、肌に負担をかけたくない敏感肌さんや乾燥肌さんに特におすすめ。
ミノンアミノモイストのクレンジング
W洗顔 必要
まつエク対応 ×
その他のポイント 着色料フリー、パラベンフリー、エタノール(アルコール)フリー

3.バームクレンジング

はじめは半固形のバーム状で、肌になじませるうちにオイルのようなテクスチャーに変化するのが特徴です。トロトロとしたテクスチャーで、マッサージしながらクレンジングできるのも人気の理由の1つです。

1本5役の万能性!美容メディア上位多数の人気バーム

  • 田中みなみさんが愛用していることでも話題となった、クレンジング・洗顔・角質ケア・マッサージ・トリートメントの5役をこなす万能クレンジング。

  • 年齢肌に適した31種類の美容成分と、毛穴よりはるかに小さい微粒子カプセルを配合することで、保湿しながらしっかり汚れを落としてくれる。

  • 肌悩みに応じて4つのタイプから選べるので、自分のケアしたい肌悩みに応じたアイテムを選べるのも嬉しいポイント。
DUOのクレンジング
W洗顔 不要
まつエク対応
その他のポイント セラミド配合、着色料フリー、パラベンフリー、エタノール(アルコール)フリー

唯一無二!?ブルーライト対策&香りが変わるクレンジング

  • エモリエントヴェール処方でクレンジング後の素肌を守り、エイジングケアも叶えるルルルンのクレンジング。

  • スマホから出るブルーライトの対策として「人参由来オイル」を配合することで、ブルーライトによる乾燥からも肌を守ってくれる。

  • ワンタッチで開閉するふたや、バームを取りやすいスパチュラなど、使いやすさを追求したパッケージも魅力。
LuLuLunのクレンジング
W洗顔 不要
まつエク対応 ×
その他のポイント のせる→なじませる→すすぐで香りが変わる

4.ジェルクレンジング

みずみずしく柔らかいテクスチャーが特徴なのがジェルクレンジングです。肌への刺激が少ないアイテムも多く、洗浄力はそこまで強くないのでナチュラルメイクさんなどにおすすめです。

Curelの低刺激クレンジング。セラミド&消炎剤配合で肌トラブルを防ぐ

  • 健やかな肌に必要な「セラミド」や肌荒れを防ぐ「消炎剤」を配合した医薬部外品のジェルクレンジング。

  • 肌なじみも良い柔らかなテクスチャーで、簡単にメイクを落とせるので肌の負担も少ない。

  • Curelらしくアレルギーテストやパッチテスト済みなので、乾燥肌さんや敏感肌さんでも特におすすめできるアイテム。
Curelのクレンジング
W洗顔 必要
まつエク対応 ×
その他のポイント アレルギーテスト済み、パッチテスト済み、アルコール(エタノール)フリー

5.リキッドクレンジング

リキッドクレンジングは水分が中心となって作られているので、油分が少ないのが特徴です。そのため、洗い上がりがさっぱりするものも多く、油分に弱いまつエクとの相性も良いクレンジングです。

ニキビケアにもおすすめ。ノンオイルですっきりとした洗い上がりに

  • リキッドタイプでオイルを一切含まないことで、即効のすすぎ落ちを可能にしたクレンジング。

  • 洗浄力も十分ありつつ、配合された成分の30%以上が保湿成分だから、素肌の潤いを保ったまま快適な洗い上がりに。

  • オイルが配合されていないため、ニキビができてしまいやすい方などにも広く愛用されているクレンジングの1つ。
ORBISのクレンジング
W洗顔 必要
まつエク対応
その他のポイント 着色料フリー,エタノール(アルコール)フリー

高コスパで注目!メイク落とし・洗顔・化粧水を1本で叶える

  • メイク落とし・洗顔・化粧水を1本で叶える美容水クレンジング。

  • ナノ技術のRO水に加え、保湿性洗浄成分がしっかり配合されているので、簡単にメイクオフ&保湿できる。

  • 大容量なのに1,000円台とコスパも大変良いので、使い続けやすいのも特徴。
CHACOTT FOR PROFESSIONALSのクレンジング
W洗顔 不要
まつエク対応
その他のポイント オイルフリー、アルコール(エタノール)フリー

6.オイルクレンジング

オイルタクレンジングは油分の量が最も多く、界面活性剤の量も他のクレンジングに比べて多いのが特徴。洗浄力も強く、濃いメイクでもしっかりメイクオフできるので、濃い目のメイクをしている方におすすめのクレンジングです。

累計売上1億本超え!無添加オイルでしっかり落とす

  • 累計売上1億本を突破したFANCLの人気クレンジングで、無添加処方で肌に優しいのが特徴。

  • なかなか落ちない頑固な角栓や目に見えていない隠れ角栓など、あらゆる角栓を落とすことで、エイジングケアにも効果を期待できる。

  • メイク落ちはオイルタイプらしくしっかりメイクオフしてくれるので、濃い目のメイクさんにもおすすめのアイテム。
FANCLのクレンジング
W洗顔 必要
まつエク対応
その他のポイント 防腐剤フリー、香料フリー、石油系界面活性剤フリー

しっかりメイクさん必見!高洗浄力&自然由来成分98%配合

  • オイルクレンジングらしくハイカバーメイクまで摩擦0で落としてしまうほどの洗浄力が特徴の1本。

  • 高い洗浄力なのに98%が自然由来成分・75%がスキンケア成分で作られているので、肌への刺激もとても少ない。

  • 日頃からしっかりメイクをしているけれど肌の乾燥も防ぎたい、といった方におすすめできるクレンジング。
Shu uemuraのクレンジング

W洗顔 不要
まつエク対応
その他のポイント スキンケア成分75%配合

7.シートクレンジング

シートクレンジングは手軽にメイクオフできるのが一番の特徴です。ただ洗浄力がとても強く、拭き取る際に肌への摩擦となってしまうため、肌への刺激が大きくなってしまいます。そのため、日常使いはなるべく避けた方がいでしょう。

メイク落としから化粧水まで。大きめの柔らかシートで使用感◎

  • メイク落としから化粧水までを叶えるシートクレンジングで、液たっぷりの柔らかシートが人気。

  • 「ビタミンC誘導体」と「乳酸」を配合することで、保湿しながらべたつかないすっきりとした肌に仕上がりに。

  • 1枚で顔全体をふき取れる大きめのシート(150mm×200mm)なので、使いやすいと評判。
Bifestaのクレンジングシート
W洗顔 不要
まつエク対応 ×
その他のポイント オイルフリー、着色料フリー

天然コットン使用&ヒアルロン酸配合!乾燥しにくい密閉容器も人気

  • ウォータープルーフマスカラまでさっと浮かせて落とせる、天然コットン使用のシートタイプメイク落とし。

  • 美容成分として「ヒアルロン酸Na」を配合し、拭き取り後の肌をしっとり仕上げてくれる。

  • 容器も乾燥しにくい密閉仕様なので、長く使う予定の方でも安心。
W洗顔 不要
まつエク対応 ×
その他のポイント アレルギーテスト済み、着料フリー、アルコール(エタノール)フリー

効果的なクレンジング方法

ここからは、クレンジングをより効果的に使うために覚えておきたい3つのポイントを紹介していきます。基本的なことも多いですが、まずはこの3つのポイントを意識することが大切です。

ポイント1.メーカーが定めた使用量は必ず守る

クレンジングはメーカーが定めた使用量は必ず守る

まず大切なこととして、パッケージに書いてある使用量は必ず守るようにしましょう。使用量が少なすぎると、肌への摩擦が増えて肌への負担が大きくなってしまいます。商品によって適量は異なるので、一度確認してから使うことを意識しましょう。

青木青木

メイクが濃い・薄いに関わらず、パッケージに書いてある使用量を守るようにしましょうね。

ポイント2.とにかく優しく洗うことを心がける

クレンジングはとにかく優しく洗うことを心がける

クレンジングを肌になじませる際にゴシゴシとこするのはNG。強くこすり、肌へ刺激が大きくなればなるほど、肌荒れや毛穴の開きといった肌トラブルにつながってしまいます。クレンジングをなじませるときは、指の腹の部分を使って、円を描きながら優しく肌になじませてあげましょう。

青木青木

ゴシゴシこすらないとメイクが落ちないような場合は、使っているクレンジングの洗浄力が足りない可能性もあるので、クレンジング選びから見直してみましょうね。

ポイント3.お湯の温度は少し冷たく感じるぬるま湯で

クレンジングをすすぐときのお湯はぬるま湯で

クレンジングをすすぐときのお湯の温度は、触って少し冷たく感じるくらいのぬるま湯(32~34℃)を使うようにしましょう。お湯の温度が高いと、肌にある保湿成分が失われてしまい乾燥につながってしまうので注意が必要です。また、水圧の強いシャワーも肌の刺激となってしまうので、手を使って優しくすすいであげることを心がけましょう。

青木青木

生え際やフェイスラインなどはクレンジングが残りやすいので、すすぎ残しのないようしっかりすすぎましょうね。

まとめ

ここまで、クレンジングと洗顔の違いやダブル洗顔などについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。この記事を通して、クレンジングの疑問が少しでも解決につながったら嬉しいです。