「毎年、冬になると乾燥がひどくなる・・・」
「保湿しているはずなのに乾燥する・・・」
「乾燥肌におすすめのアイテムを知りたい!」
そんな方のために、この記事では乾燥肌の原因や対策、おすすめのアイテムなどを、コスメコンシェルジュの青木が紹介していきます。
はじめまして、青木です。この記事を通して少しでもみなさんが「乾燥肌」について理解を深めていただけたら嬉しいです!
乾燥肌について理解を深めて、カサつきのない、しっとり潤いのある肌を目指していきましょう。
- 薬剤師・高橋侑子さん
-
化粧品の成分や効果に詳しい、スキンケアの専門家。
薬剤師としての勤務経験も持ち、大手化粧品メーカーにてサプリメント開発に携わる。漢方やインナービューティーに関しての知識も豊富。
【主な経歴】
・日本調剤株式会社(薬剤師)
・株式会社HABA研究所(化粧品メーカー)
・医療系ベンチャー株式会社CureApp
- 某化粧品メーカー勤務・Sさん
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化粧品業界に入って37年のスキンケアのプロ。
大手メーカーで石鹸製造に携わったのち、企画~開発~製造まで手掛ける化粧品OEMの世界に入り30年以上。
これまでに数多くのスキンケア・コスメ商品の開発に関わる。
化粧品の成分分析に詳しく、日頃から近所のドラッグストアで化粧品の成分表を見るのが趣味。
乾燥肌の症状
ひとことで「乾燥肌」といっても様々な症状が見られます。
下記のような悩みを抱えている方は「乾燥肌」である可能性が高いです。
・かさかさしている
・白っぽい粉を吹いたようになる
・皮膚がつっぱるような気がする
・かゆみがある
・ひび割れ、肌荒れが起こりやすい
乾燥肌を放置すると、より乾燥が進んでしまったり、肌が黒ずんでしまったりすることがあるので、しっかりとケアしていくことが大切です。
※さらに症状が進行すると、乾皮症や皮膚掻痒(そうよう)症、皮脂欠乏性湿疹(乾燥性皮膚炎)などの症状を引き起こしてしまうことも。乾燥がひどく、激しいかゆみなどを伴う場合には、医師に診てもらうことをおすすめします。
乾燥しやすい場所としては、目や口の周り、頬(ほほ)、肘(ひじ)、膝(ひざ)、手の甲などです。乾燥しているかチェックするときは、これらの部位を見てみるとよいでしょう。
乾燥肌の仕組み
では、どうして肌は乾燥してしまうのでしょうか。
ここではその仕組みを簡単に解説していきます!
乾燥肌の仕組みを知るときに大切となるのは「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」「皮脂膜」の3つです!
肌の表面には、厚さ0.02mmの角質層と呼ばれる部分があり、この角質層にある「天然保湿因子(NMF)」は肌の水分を保持する機能、「細胞間脂質」は肌の隙間を埋める機能、「皮脂(膜)」は外的な刺激から角質層を守る機能を担っています。しかし、空気が乾燥していたり肌のターンオーバーが乱れていたりすると、これらの機能が十分に働かなくなり、「肌のバリア機能」が低下してしまうのです。
乾燥肌の原因
ここからは、「肌のバリア機能」を低下させる乾燥肌の4つの原因をご紹介します。
原因1.ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーとは、肌が生まれ変わるサイクルのこと。
このターンオーバーが早まったり遅まったりすると、上の仕組みのところで触れた、天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質などが生成されにくくなり、「肌のバリア機能」が低下してしまいます。その結果、乾燥や肌荒れ、シミなどの肌トラブルを引き起こしてしまうのです。
ターンオーバーが乱れる原因は様々ですが、食生活や睡眠をはじめとする生活習慣なども大きく関わってくるので、生活習慣を見直すことが必要になってきます。
原因2.冷房・暖房による乾燥
夏や冬などに使用する方も多い冷房・暖房によっても肌は乾燥してしまいます。
エアコンは空気中の水分を吸収してしまうため、長時間にわたって冷房・暖房を使用し続けると、空気は少しづつ乾燥していきます。そして空気が乾燥した部屋に長くいると、肌表面の水分が蒸発し、水分と皮脂のバランスが乱れることで「肌のバリア機能」が低下してしまいます。
特に冬は、エアコンを長時間使用すると湿度がかなり低くなり、ウイルスなども繁殖しやすくなるので注意が必要です。
夏は湿度が高いので部屋の乾燥に気づきにくいですが、肌は少しづつでも乾燥している「隠れ乾燥」の状態なので注意しましょう。
原因3.紫外線
紫外線は、シミのもととなるメラニンの生成につながるだけでなく、肌表面の角質層が傷つけられ、「肌のバリア機能」が低下してしまいます。
肌の角質層が傷つけられると、肌表面に小さな隙間がたくさんつくられ、そこから水分が蒸発してしまうことに。
肌の水分が奪われることは、肌の乾燥やザラついた肌荒れなどを引き起こしてしまいます。
紫外線は夏だけでなく冬でも降り注いでいるので、紫外線のケアは怠らないようにしましょう。
原因4.誤ったスキンケア・入浴方法
毎日行うスキンケアや入浴。
このスキンケアや入浴の方法が間違っていると、乾燥肌の原因を毎日つくってしまうことに。
肌をゴシゴシとこすったり、熱すぎるお湯で流したりしてしまうと、「肌のバリア機能」が低下して肌がさらに乾燥してしまいます。
乾燥肌の対策
ここからは、乾燥肌にならないために効果の期待できる4つの対策について紹介していきます!
対策1.生活習慣を見直す
生活習慣は肌の調子に深く関わってきます。特に生活習慣を見直すことは肌のターンオーバーを正常化することにつながるので、乾燥しにくい肌をつくることができます。ここでは生活習慣の基本となる食生活と睡眠についてまとめていきます!
食事は3食。栄養素はビタミンB群を要チェック!
基本的に食事は3食とることを心がけましょう。朝食を抜いてしまう人も多いですが、朝食は内臓を動かしてくれるので便秘解消にも効果的。便秘になると、血液中に老廃物が溜まり、肌のターンオーバーが正常に行われにくくなると言われているので、朝食はなるべくとるようにしましょう。
また、乾燥肌のケアのためには次のような栄養素がおすすめ。特にビタミンB群はターンオーバーの正常化や皮脂の保護などに効果が期待できるので、意識して摂取できるようにしましょう。
・ビタミン系
効果 | 代表的な食材 | |
---|---|---|
ビタミン B2 |
細胞の再生や脂肪の代謝を助け、皮脂のバランスを調整。疲労回復にも効果が期待できる。 | 乳製品、卵、レバー、うなぎ、納豆、わかめ、干しシイタケ など |
ビタミン B6 |
ターンオーバーのリズムを整え、皮脂のバランスを調整。ニキビケアにも効果が期待できる。 | 鶏むね肉、赤身魚、バナナ、大豆、サツマイモ、玄米 など |
ビタミンC | コラーゲンの生成を促す。紫外線などの酸化ストレスから肌を守る。 | ピーマン、ブロッコリー、苺、レモン果汁、菜の花 など |
ビタミンA | 肌の色素沈着を防ぐ。肌や粘膜を正常な状態に保つ。 | レバー、うなぎ、にんじん、バター、鶏卵、小松菜 など |
ビタミンE | 血行を促進する。紫外線などの酸化ストレスから肌を守る。 | アーモンド、ツナ缶、たらこ、アボカド、いくら など |
・その他
効果 | 代表的な食材 | |
---|---|---|
セラミド | 肌の水分を保ち、肌表面のセラミド生成を補助する。 | 米、小麦、そば、わかめ、ほうれん草、ゴボウ など |
亜鉛 | 皮脂を保護し、ターンオーバーを補助する。 | 牡蠣、豚レバー、ウナギ、卵黄、ココア など |
β-カロテン | 体内の活性酸素に働きかける。紫外線などの酸化ストレスから肌を守る。エイジング効果もある。 | にんじん、ほうれん草、ピーマン、かぼちゃ、柑橘系 など |
タンパク質 | コラーゲンの生成を助け、ターンオーバーを補助する。 | 肉類、魚介類、卵類、大豆、乳製品 など |
また、最近は、肌の乾燥が気になる方向けの「特定保健用食品」や「機能性表示食品」などが多く登場しています。カプセルや錠剤の形だけでなく、ドリンクやお菓子などの形でも登場しているので、普段の食事とチェンジしてみるのもおすすめですよ。
食事は毎日決まった時間にとるのが理想です。そうすることで、内臓が正常に動きやすくなりますよ。
睡眠は最低でも6時間。22時前に眠れるとさらに◎
睡眠時間をしっかりと確保することも、ターンオーバーを正常化させてくれるので、乾燥しにくい肌をつくるために効果的です。
そのため、少なくとも6時間の睡眠時間を確保することを心がけましょう。
また、肌のターンオーバーは22時~深夜2時にかけて活発化するので、22時前に就寝できると肌にとっては理想です。
対策2.冷房・暖房による乾燥を防ぐ
冷房・暖房による乾燥を防ぐためには、部屋の加湿が最も大切。
そのため、乾燥肌の方は、加湿器を置くのが最も効果があっておすすめです。
予算や部屋の広さなどでなかなか購入に至らない方も多いですよね。そんな方は、部屋の中で濡らしたタオルなどを干すのがおすすめ。
部屋の広さによって変わってきますが、バスタオル1~2枚分を干すだけで、湿度を高めることができますよ!
対策3.紫外線ケアを徹底する
紫外線を浴び続けることは、肌の角質層を傷つけ、「肌のバリア機能」を大きく低下させてしまうので、紫外線ケアはとても大切。
紫外線をケアするためには、日焼け止めクリームやSPF/PAの書かれた紫外線をケアできるアイテムを使ってベースメイクしていくことをおすすめします。
紫外線ケアを確認できるSPFとPAの値。通常の日常生活を送る上ではSPF:20前後・PA:PA++、外にいる時間が多い日などはSPF:30~50+、PA:PA+++以上が望ましいとされています!
対策4.スキンケア・入浴方法を見直す
正しいスキンケアや入浴方法を知ることで、肌の負担を減らし、保湿力をさらに高めることができます。ここでは、入浴→クレンジング→化粧水→美容液→乳液・クリームという一般的なケアの順番に沿ってポイントを紹介していきます。
ステップ1.入浴は肌に優しくを心がける
入浴方法を少し見直すだけで、肌への負担を減らし、乾燥ケアをしていくことができます。具体的には、以下の2つのポイントを意識できるとよいでしょう。
◎「お湯の温度は40℃以下のぬるま湯」
お湯の温度が熱すぎると、肌の表面にある皮脂や潤いまで流されてしまうことに。一般的には、体温に近い温度が肌に良いとされています。
◎「ボディタオルは綿(コットン)を使い、優しく洗う」
綿(コットン)は肌触りが柔らかいのが特徴で、肌を傷つけにくいです。逆にナイロンやポリエステルは肌への刺激がとても強いので避けた方が良いでしょう。
もっとこだわりたい方は、乾燥肌向けの洗浄料や石鹸、保湿効果のある入浴剤などを使うのもおすすめです!
ステップ2.クレンジングは適量を優しく
クレンジングは多すぎても、少なすぎても肌に刺激を与えてしまうので、メーカーの決めた適量をしっかりと守るようにしましょう。また、ゴシゴシと肌をこするのはNGなので、洗い流すときなどはなるべく優しく行うようにしましょう。具体的には以下の手順を踏まえると、肌への負担をできるかぎり減らすことができますよ。
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手順1. 手を綺麗にしたあと、手の上にクレンジングを適量とります
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手順2. 皮脂が多いとされているTゾーンからUゾーンにかけて優しくなじませます
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手順3. その後は目元や口元にさっとなじませます
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手順4. 最後にぬるま湯(32~34℃くらい)でしっかりとすすぎます
一般的に、乾燥肌の方のクレンジングはミルク・クリームタイプがおすすめとされています。そんな中で、私がおすすめしたいクレンジングはパラドゥのスキンケアクレンジング。肌に優しい&しっかり落とすを叶えてくれるアイテムですよ!
【Pick UP!】乾燥肌にしっかり保湿コーティング
メイク汚れに素早くなじみ、サッと浮き上がらせる【アクアカプセル処方】を採用し、落ちにくいメイクもするんと優しく落としてくれるパラドゥのスキンケアクレンジング。保湿成分のヒアルロン酸Naと保水力の高いMCキトサンが洗い上がりの肌を保湿コーティングして、乾燥から肌をしっかりと守ってくれますよ♪
パラドゥ スキンケアクレンジング
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ステップ3.化粧水は最後のハンドプレスで効果アップ
一般的に化粧水は、手で付けるか、コットンを使うかの2つに分かれます。それぞれメリットがあるので、自分の肌と相談しながら手順をおさえて保湿力をアップさせましょう!
手を使うメリット
・肌の調子を見ながら付けられる
・量を使いすぎない
コットンを使うメリット
・衛生面で安心
・肌への浸透力が高い
・手を使って化粧水を付けるときの手順
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1. 適量を手にとり、額や頬など広い部分に優しく塗布します
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2. 目元や口元などの細かいところにも、指の腹で押さえる様にしながらしっかりとなじませます
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3. 両手で優しく顔をハンドプレスします
・コットンを使って化粧水を付けるときの手順
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1. コットンの裏側まで濡れるくらい、コットンに化粧水をしみこませます
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2. 内側から滑らせるようにして優しく肌に馴染ませます
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3. 最後に優しくハンドプレスして化粧水をしみ込ませます
私が乾燥肌の方に特におすすめしたい化粧水は、est(エスト)のザ ローション。保湿力が高く、しっとり感が長く続きますよ!
【Pick UP!】30年以上の保水研究&高保湿成分の融合
est(エスト)の化粧水は、ソフィーナ30年以上の角層における保水研究の成果である高持続ケラチン保水処方と、砂漠の塩湖でも水分を逃さない「エクイトン」と呼ばれる高保湿成分の融合により高い保湿力を実現しました。角層の保水によって潤いを持続できるので、明るくハリのある肌に導いてくれますよ♪
Pick Up! 【est(エスト) ザ ローション】 の良い口コミ
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ステップ4.美容液で保湿力をさらにアップ
保湿力の高い美容液を使うことは保湿ケアの質を一段高めてくれるので、とてもおすすめです。化粧水で肌に潤いを与えた後に使うことで、美容液をより肌に浸透させることができます。
数ある美容液の中で、私が乾燥肌に悩む方におすすめしたい美容液はこれ!とにかく保湿力が高いのと、これ1本でスキンケアを終わりにできるオールインワンタイプというのがおすすめポイントです!
ステップ5.乳液・クリーム
化粧水で肌に水分を与えて、乳液・保湿クリームの油分で潤いを閉じ込めるのがスキンケアの基本。
×「べたべたするから乳液はつけない」
×「美容液を使ったから保湿クリームは必要ない」
というのはNG!化粧水のあとに乳液やクリームを使うことで、肌の保湿が長時間続いてくれるので、スキンケアの最後には必ず乳液・クリームを使うようにしましょう!
保湿クリームは保湿力を高めるうえでとても効果が高いので、乾燥肌の方はぜひ検討してみてください。様々なタイプの保湿クリームがある中で私がおすすめしたいのは、ETVOS(エトヴォス)のモイスチャライジングクリームです!
【Pick UP!】とにかく肌に優しい&天然ラベンダーの香り
保湿成分であるヒト型セラミドを5種類配合した高保湿クリーム。それに加え、水分保護の効果が高い「シアバター」や保護膜となる「クパスバター」などを配合しているので保湿力が長く続きます。石油系界活性剤・シリコン・パラベン・エタノール(アルコール)などが不使用で低刺激なので肌荒れなどが気になる方にもおすすめです。
Pick Up! 【ETVOS(エトヴォス) モイスチャライジングクリーム】 の良い口コミ
クリームは少しかための感じですが、手の温度で温めてから塗ると伸びました。目もと、口もと しっとりで乾燥する時期にはいいです。ラベンダーの香りもほのかでいいです!公式
⇒ETVOS(エトヴォス) モイスチャライジングクリームの口コミをもっと見る
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まとめ
ここまで、乾燥肌の原因や対策についてまとめてきました。
乾燥肌は生活習慣やスキンケアの方法を改善することで、ケアしていくことができます。自分で取り組みやすいことから少しづつ取り組んで、冬の乾燥を乗り切りましょう!