「レチノール」とは、ビタミンAの一種であり、シワに効く有効成分として厚生労働省が認可している数少ない成分の1つです。「レチノール」は、年齢を重ねるにつれ気になってくる肌のハリ感や目もとの小ジワといったエイジングサインにアプローチしてくれるので、美容業界でも大変注目を集めています。
- 薬剤師・高橋侑子さん
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化粧品の成分や効果に詳しい、スキンケアの専門家。
薬剤師としての勤務経験も持ち、大手化粧品メーカーにてサプリメント開発に携わる。漢方やインナービューティーに関しての知識も豊富。
【主な経歴】
・日本調剤株式会社(薬剤師)
・株式会社HABA研究所(化粧品メーカー)
・医療系ベンチャー株式会社CureApp
- 某化粧品メーカー勤務・Sさん
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化粧品業界に入って37年のスキンケアのプロ。
大手メーカーで石鹸製造に携わったのち、企画~開発~製造まで手掛ける化粧品OEMの世界に入り30年以上。
これまでに数多くのスキンケア・コスメ商品の開発に関わる。
化粧品の成分分析に詳しく、日頃から近所のドラッグストアで化粧品の成分表を見るのが趣味。
レチノールの作用
レチノールは、エイジングケアに効果を期待できる成分であり、具体的な作用としては次のようなものが挙げられます。
このようにレチノールはヒアルロン酸やコラーゲンの生成を助けることで肌の水分量を高めてハリを与え、シワを改善する効果が期待できます。その他にも、
といったような作用も見られます。そのためレチノールにはシワ改善だけでなく、肌細胞の生まれ変わりを助けることによるシミ予防や、皮脂の分泌を抑えることによるニキビケアにも効果を期待できるとされています。ただ、その一方で、
も見られ、肌のバリア機能を一時的にでも弱めてしまいます。レチノール化粧品の使い始めは肌の赤みや痒みが伴う場合が多いので、敏感肌の方や肌が弱い方は特に、自分の肌の調子を見ながら使うようにしましょう。
化粧品に配合されるレチノールの種類
もともとレチノール(ビタミンA)には「光や熱に弱く安定性が低い」という弱点があり、化粧品にはなかなか配合することができませんでした。しかし、長年の研究を経て、その弱点を克服した新しいレチノールである酢酸レチノール(ビタミンA誘導体)やパルミチン酸レチノール(ビタミンA誘導体)と呼ばれるレチノールが誕生しました。そのため、化粧品に配合されているレチノールは、この酢酸レチノールやパルミチン酸レチノールの形になっていることが多いです。
レチノール配合のおすすめ化粧品9選
ここからは編集部がおすすめするレチノール化粧品をご紹介いたします。
1.レチノール配合のおすすめクリーム4選
2.レチノール配合のおすすめ化粧水2選
3.レチノール配合のおすすめ美容液2選
4.レチノール配合のおすすめ原液1選
レチノール配合のおすすめクリーム4選
ここからはレチノール配合のおすすめクリームを紹介していきます。どれも評判が高いアイテムなので「人気なレチノール化粧品を使いたい」という方はせひチェックしてみて下さい。
ベストコスメ1位獲得!美容濃密クリームで目もと・口もとのシワを改善
- 2020上半期ベストコスメランキングのクリーム部門1位を獲得した、目もと・口もとのシワ改善クリーム。
- ヒアルロン酸を生み出し、肌の水分量を増やすことで柔らかくハリのある肌に導く。
- 医薬部外品&アレルギーテスト済みの安心処方で、心地よいアクアフローラルの香りも人気の一本。
- 容器にもこだわり、レチノールの効果を保つために酸素を通さない特殊チューブを採用。
アロマの香りでうっとり。オーガニック認証エキスでハリ肌に導く
- ナノカプセル化した「純粋レチノール原液」と類似成分「バクチオール」を高濃度に配合したクリームで、キメの整ったハリ肌に導いてくれる。
- 植物由来の成分や独自技術の精密乳化製法で、肌なじみの良い滑らかなテクスチャーを実現。
- 7種類のオーガニック認証エキスに加え「オレンジ油」や「ラベンダー油」を配合し、ふんわり香るアロマの香りに癒される。
シワ改善&美白を叶える!2つのアプローチでくすみのないハリ肌に
- 有効成分としてシワ改善の「レチノール」とシミ予防の「トラネキサム酸」を配合した目もと印象対策クリーム。
- 愛用者からは「しっとり感がずっと続く」「伸びがよくて使いやすい」という声がよく聞かれるアイテム。
DUOの姉妹ブランドから誕生!1本5役の簡単エイジングケアジェル
- DUOの姉妹ブランドとして誕生したCANADEL(カナデル)が手掛ける美容液ジェルクリームで、化粧水・美容液・クリーム・マッサージクリーム・フェイスマスクの5役を叶える。
- 高濃度ペプチドや、レチノールをはじめとする70種類の美容成分を配合することで、肌の弾力をしっかり保持してくれる。
- 「オールインワンなので簡単にケアできて嬉しい」「コレひとつで本当にもちもちになる」と評判も高いアイテム。
レチノール配合のおすすめ化粧水2選
ここからはレチノール配合のおすすめ化粧水を紹介していきます。王道エイジングケアならASTALIFT(アスタリフト)、今の化粧水に物足りなさを感じているならトリニティーライン(TRINITYLINE)の化粧水がおすすめです。
エイジングケアの王道。独自成分と新感覚テクスチャーで輝くハリ肌に
- レチノールに加え、3種のコラーゲンやヒアルロン酸、ナノリコピンなどを贅沢に配合し、みずみずしくハリのある美肌に導く。
- 新しく開発した「モイストアップテクスチャー」を採用し、べたつかず、しっとりもっちり感が続くテクスチャーを実現。
- ASTALIFT(アスタリフト)らしく香りはダマスクローズの高貴な香りで、スキンケア中もリラックスできる。
史上初の「水を含まない」高濃度化粧水。60種類のスキンケア成分でしっとり潤う
- 化粧水なのに水を含まない新発想ローションで、水の代わりに高浸透コラーゲンエキスを採用した化粧水。
- 「ツボクサエキス」や「エクイトン」をはじめとする60種類のスキンケア成分をたっぷり配合し、柔らかなハリ肌に導いてくれる。
- 他にも「14種類のアミノ酸」「和漢植物エキス」などを配合し、とにかく配合成分にこだわった1本なので、「普通の化粧水だと少し物足りない」という方におすすめ。
レチノール配合のおすすめ美容液2選
ここからはレチノール配合のおすすめ美容液を紹介していきます。「ワンランク上のケアをしたい」と感じている方は必見のアイテムです。
3種類のレチノールで、気になる小じわに集中アプローチ
- 「純粋レチノール」「レチノイン酸」「パルミチン酸レチノール」の3種類のレチノールを極小カプセルで包み込んで配合した集中ケア美容液。
- 濃厚でこっくりとした美容液が乾燥による小じわにじっくり深く馴染むことで、ピンと張ったハリ肌に導いてくれる。
- 愛用者からは「目もとのシワが深くならずに済んだ」「1本使い切らないうちに効果を実感できた」などの声が多く聞かれるアイテム。
肌に優しい無添加ハリ肌ケアで、保湿力や香りの評価も◎
- カプセル化して浸透力を高めたレチノールに加え、エイジングケア成分として注目のビタミンC誘導体を配合し、乾燥による小じわをケアしながら乾燥からも肌を守ってくれる。
- 合成香料やアルコール(エタノール)、パラベンなど肌への刺激となりやすい成分はほとんど無添加で肌に優しい。
- 「ベルガモットの香りにとにかく癒される」「しっとり感も続いて嬉しい」と値段に見合った効果を実感している方も多いアイテム。
レチノール配合のおすすめ原液1選
ここからはレチノール配合のおすすめ原液を紹介していきます。「お気に入りの化粧品がすでにある方」「自分で化粧品を作るのが好きな方」はぜひ試してみてくださいね。
使い方いろいろ!国産オーガニックブランドが手掛ける高濃度レチノール原液
- 国産オーガニック原液ブランドとして、愛用者も多いTUNEMAKERS(チューンメーカーズ)のレチノール原液。
- 「気になる部位にそのまま付ける」「クリームや他の原液に混ぜる」など様々な使い方ができるのも原液の特徴。
- 余分な成分をほとんど含まないので、気になる年齢サインにダイレクトにアプローチしてくれる。
レチノール類似成分「レチノイン酸(トレチノイン)」とは
レチノールには、形の良く似た成分である「レチナール」と「レチノイン酸(トレチノイン)」と呼ばれる成分があります。特にレチノイン酸(トレチノイン)は、レチノールやレチナールに比べ、効果がとても大きいのが特徴です。そのため、市販で販売されているレチノール化粧品で効果をあまり感じることができなかった方は、レチノイン酸(トレチノイン)配合の医薬品を試すのも1つの方法です。
- レチノール、レチナール、レチノイン酸(トレチノイン)の比較
ただ、このレチノイン酸(トレチノイン)は効果が高い分、副作用も大きく、肌の赤みや皮むけなどを引き起こしやすい成分です。レチノイン酸(トレチノイン)が一般の化粧品に配合されることはほとんどなく、美容クリニックや皮膚科などの医師のもとでしか処方されないため、レチノイン酸(トレチノイン)配合の医薬品を試してみたい方は医療機関に一度足を運んでみて下さい。
まとめ
ここまで、「レチノール」の作用や種類、おすすめのレチノール化粧品などを解説してきました。
「レチノール」はシワに効く成分として国が認めた成分であり、エイジングケア効果を実感している声も多く聞かれる成分です。ぜひ、気になるアイテムなどがあったら一度検討してみてくださね。